使い方・よくあるご質問
How To Use・FAQ

 ◆らくらく交配3000SP・6000SP・8000SP

①到着したら

みつばちが到着したら、暗く風通しの良い涼しい場所に一時保管してください。
輸送によるストレスで興奮したみつばちを落ち着かせることができます。出入口を開放するのは、夕方~早朝をお勧めします。
※みつばちが高音の羽音をたて、興奮状態でひどく騒いでいるときは蒸殺(高温による群の死滅)の危険があります。
その場合は霧吹きで網窓から水をかけたのちにできるだけ早く開放してください。

②開放前の準備

巣箱はみつばちが太陽光を確認し易いハウス内の北または西側に設置し、南または東に出入口を向けるのが望ましいです。
巣箱が安定する水平な台の上に置いてください。
直接地面に置くより、寒さや暑さ、湿気・水といった悪影響を受けにくくなります。
設置が完了したら、まずは箱上部と後方の窓を閉めます。
窓は輸送時に箱内の温度が上がりすぎないようするためのものです。設置後は開ける必要はありません。

気温が高く、みつばちが高音の羽音を立てて騒いでいるようなら、出入口の網窓に霧吹き等で水をかけて落ち着かせてください。
※約100ccほどが目安です。

③出入口の開放

飛び出し制御口
三角1を上部の黒線に合わせると、小さな出入口が1つになります。開放して1日間はこの出入口がお勧めです。
開放した直後の急激な飛び出しを制御したり、厳寒期に出入口からの寒気の流入を防止したりするのに有効です。
開放直後の急激な飛び出しは、ハウス内の壁や天井で初日にミツバチが大量に死んでしまう原因になります。

※注意
●正面からの作業は、みつばちが飛び出てくるため危険です。斜め横から作業をしてください。
●円盤が回転しにくい場合は、ドライバーで中央ネジを緩めてください。

【開放2日目以降の通常の場合】
通常出入口
円盤上部にある黒線に三角2を合わせ、円盤の大きな穴を下にしてください。

【みつばちの働きを確認したい場合】
花粉確認出入口
三角3を上部黒線に合わせると、極小の4連出入口になります。
みつばちがこの穴を通るときに、花から集めてきた花粉を丸めた花粉団子が脚から外れます。
みつばちの働きを確認する目安としてお使いください。
働きに不安を感じたら、30分程度この出入口にして花粉を確認します。
※確認できる花粉の量は、ハウス内の環境・時期・作物により異なります。
※花粉はみつばちの重要な栄養源です。確認できたら通常または飛び出し制御出入口に戻してください。

④エサの与え方

糖液
箱上部のスライド板を開けて、網窓を出します。
網窓にある赤線の外側の狭い部分から糖液を流し入れて与えてください。
赤線外側部分の網の下には餌箱が設置してあるので、流し入れた糖液はそこに溜まり、
みつばちが餌箱の縁から吸います。
目安として最初の1か月は約300㏄の糖液を、週に1回の間隔で与えてください。
1か月後からは餌箱に残っていないか確認し、無くなっていれば同様に与えてください。
※糖液は弊社のミツバチ専用糖液(みつばちぐんぐんケストースβee・別売)をお勧めします。
砂糖を使用して自作する場合は、沸騰したお湯で砂糖を溶かし、冷ましてから与えてください。
砂糖:水=1:1 程度が目安です。

花粉パテ
箱上部のスライド板を開けて、網窓を出します。
写真の花粉パテ設置位置に花粉パテ(別売)を置いてください。
みつばちは網越しに食べます。
花粉パテを置いたらスライド板は閉じてください。明るすぎるとみつばちが騒ぎます。
到着2~3週間後から与えることをお勧めします。
月に1~2個を目安に与えてください。

★らくらく交配3000SP・6000SP・8000SPの
 梱包用段ボールは取り外さなくてもご使用頂けます。

エサを与えることも可能ですし、天窓の開閉も可能です。
梱包用段ボールには輸送中にミツバチの出入口が不用意に開いてしまわないようなロック機構や、
天窓が閉まってしまわないようなロック機構を備えています。
天窓のロックを外す時は、網窓と赤線の間に折り込まれている段ボールを引き出してください。
出入口のロックを外す時は、段ボールに描かれたミツバチの顔部分下側の三角のくぼみを円盤から外してください。
※上の説明の写真では分かりやすくするため梱包を外しています。


 ◆らくらく交配2000SP

①到着したら

みつばちが到着したら、暗く風通しの良い涼しい場所に一時保管してください。
輸送によるストレスで興奮したみつばちを落ち着かせることができます。
出入口を開けて開放するのは、夕方~早朝をお勧めします。
※みつばちが高音の羽音をたて、興奮状態でひどく騒いでいるときは蒸殺(高温による群の死滅)の危険があります。
その場合は霧吹きで網窓から水をかけたのちにできるだけ早く開放してください。

②開放前の準備

巣箱の設置場所は、みつばちが太陽光を確認し易いハウス内の北または西側が良いです。
巣箱が安定する水平な台の上に、南または東に出入口を向けて置いてください。
直接地面に置くより、寒さや暑さ、湿気・水といった悪影響が少なくなります。
箱底部にある転倒防止ストッパーを90度回転させて横に倒れにくくしてください。(下部③の写真参照)
設置が完了したら、まずは箱後方の窓を閉めます。
窓は輸送時に箱内の温度が上がりすぎないようするためのものです。設置後は開ける必要はありません。

気温が高く、みつばちが高音の羽音を立てて騒いでいるようなら、出入口の網窓に
霧吹き等で水をかけて落ち着かせてください。※約100ccほどが目安です。

③出入口の開放

三角の取っ手部分を持ち、丸い網窓を隠すように180度回転させます。
正面の網窓が隠れ、出入口が現れます。

※注意
●正面からの作業は、みつばちが飛び出てくるため危険です。斜め横から作業をしてください。
●円盤が回転しにくい場合は、ドライバーで中央ネジを緩めてください。

★らくらく交配2000は餌を与える必要はありません
らくらく交配2000は女王が入っておりません。
新たな卵が産まれることがないため、女王入りの商品と異なり、子育てのためのエサをそれほど多くは必要としません。
また、箱内の成虫と幼虫1か月分のミツバチ用飼料が箱の中に入れてありますので、一定期間内の使用であればエサを新たに与える必要はありません。
※ハウス内で設置後なかなか出てこない場合などは、誘因のために小皿に液糖を入れて出入口近くに置くことが有効なこともあります。


 ◆みつばち管理のポイント

みつばちは人間が快適と感じるくらいの温度・湿度を同じように快適に感じる生き物です。
夏の高温多湿や冬の寒さを苦手としており、そのような環境に長く置かれると人間同様に疲弊し、弱ります。
よって、人間が快適な場所はみつばちにとっても良いものと考えて巣箱の環境を整えると、元気な状態が長く続きます。
※みつばちは生き物です。取り扱い方法・季節・環境などにより、使用期間は異なります。

①暑いときは直射日光を避け、出入口を確保して屋根や日除けシートで巣箱全体の日除けをしてください。
このときに網窓を開ける必要はありません。熱気が入りやすくなるうえ、みつばちは巣箱内が明るくなることを嫌います。

②寒いときは毛布や断熱シートを巣箱に巻き付けるなどして防寒対策をし、エサも温めて(40℃)与えてください。

③一度設置したら、農薬での殺虫・殺菌時以外の移動は行わないでください。
 ハウス内での巣箱の移動は働きバチの帰巣失敗・減少につながります。
 みつばちは巣箱の場所を覚える性質があるので、移動されると迷うからです。

④巣箱の設置場所は、振動が伝わらない、出入口に直接風が当たらない所にしてください。
 常に振動がある場所だと、みつばちが不安になり、巣箱から出にくくなります。

らくらく交配シリーズ専用の防寒・防暑カバー

ビーボックス

〇プラスチック製(プラ段)素材の巣箱カバーですので、軽くて丈夫、長年利用可能です。

〇空気の層を内包する構造ですので、冬の寒さを防ぎ、夏の日差しを遮ります。
 巣箱が外気温に影響されることを防ぐことで、みつばちの訪花活動をより活発にします。

〇露地での雨除けとしても最適です。

ミツバチホーム

〇らくらく交配用の発泡スチロール(EPS)製巣箱カバーです。軽量で組み立て簡単。

〇さらに保温効果が高く、巣箱の温度が安定するとミツバチが温度管理の仕事をしなくて済むため、
 訪花にエネルギーを使うことができます。

〇冬も夏も効果があるので、年中お使いいただけます。

 ◆よくあるお問い合わせ

みつばちは朝に巣箱から飛び出し始め、夕方はいつ頃戻ってきますか?
みつばちは暗い場所であまり目が見えません。
よって日の出以降に巣箱から出始め、日没前には巣箱に戻ります。
ハウスの周りに花畑が多く、そちらにみつばちが行ってしまいます。どうしたらいいでしょうか?
ハウスの換気部分などを開ける場合は、4ミリ目以下のネットを張ってみつばちが外に出るのを防いでください。
外の花を訪れることができなければ、ハウス内の花に訪花します。
ハウスや圃場の大きさに対して、どれくらいの蜂やビーフライを導入すればよいですか?
らくらく交配シリーズの商品詳細ページを参考にしてください。
※商品詳細ページの交配面積はハウス(イチゴ・メロン)の場合です。作物によっては異なる場合があります。
みつばちが出入口付近で死んでいます。何が原因でしょうか?
原因はいくつか考えられます。
数匹~数十匹であれば特に問題はありません。移動中のストレスや寿命で死んだ蜂を働きバチが掃除したものである可能性が高いです。
開放直後に両手の平に山盛りになるほどの死骸が出る場合は、輸送中や到着後に暑さで死んでしまった可能性があります。
みつばちが飛ばなかったり、働きが明らかに悪いようでしたら、ご連絡ください。
みつばちの導入後、しばらくたってから死蜂が出る場合は、農薬の影響が疑われます。
また、稀にですが病気の影響でそのような症状が出ることもあります。
農薬を使用するときはどうしたら良いですか?
農薬や殺菌剤を使用する場合は、前日にみつばちが巣箱に戻ったのち(夕方以降)出入口を閉じて、ハウスの外に出します。
農薬の説明書でミツバチへの影響日数を確認し、1~2日であれば出入口は閉めたまま網窓を開けて暗く涼しい場所に静置してください。
農薬の影響日数が過ぎたら、再びハウス内に設置して網窓を閉め、出入口を開けます。
影響日数が3日以上の場合は、雨のかからない日陰の場所などに置いて出入口を開けて過ごします。
再びハウスに入れるときには、みつばちが巣箱に戻ったのちにまた出入口を閉めて、元の位置に設置します。
購入して一週間くらいたちましたが、ハチが出てきません。
輸送のストレスにより、みつばちが敏感になっていることがあります。
群の性格にもよりますが、警戒が強いものはすぐには出てこない場合もあります。
飛び出しまでには一週間から十日ほどかかることがあります。
それ以上経っても出てこない場合は、農薬やビニール等資材の匂いに危険を感じている可能性もありますので、ご相談ください。
使い終わったみつばちはどうしたらいいですか?
焼却処分をお願いいたします。
ハウスはみつばちにとって過酷な環境であるため、どうしても弱っていきます。
弱ったみつばちは病気を発症しやすく、外に放置すると4km以上先まで飛んでいくことがあるため、近隣で飼育されているみつばちに病気を蔓延させる恐れがあります。
一般的にみつばちを飼育するためには、各県の農林事務所に申請が必要ですが、花粉交配用みつばちでは免除されています。
それは使用後の処分を前提としているからです。
使い終わった巣箱は必ず出入口を閉めて、各地域で定められた方法により処分してください。

 TEL 058-271-3838   FAX 058-275-0855

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