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機能性表示食品の最新事情 - vol.01 - ~「届出」動向から探る市場性~


「これからサプリメントや健康食品の販売をはじめたい」。このコラムに関心を寄せて下さった方の中には、そう考えていらっしゃる向きも少なくないと思います。


これからサプリメント・健康食品市場に参入するのであれば、一般の健康食品(いわゆる健康食品)とは異なり、機能性(ヘルスベネフィット)を消費者に直接、表示(ヘルスクレーム)を通じて伝えることのできる「機能性表示食品」を無視するわけにはいきません。そこで、このコラムでは、機能性表示食品の最新動向をお伝えしていきます。


右肩上がりで増え続ける機能性表示食品


※図表(=グラフ。届出件数の推移)


 機能性表示食品と機能性表示食品制度の概要については機会を改めてお伝えする予定です。ここでは、機能性表示食品が市場に増え続けている事実をご理解いただければと思います。


 上のグラフが示す通り、機能性表示食品の届出件数は、機能性表示食品制度が施行された2015年4月以来、まさに右肩上がりで増え続けています。


 今年7月16日時点の届出総数は4179件。制度施行から6年あまりで4千件を突破しました。


 この数を、特定保健用食品(トクホ)の許可件数と比較すると、機能性表示食品の届出の勢いのすごさがわかります。


表示する機能について国の〝お墨付き〟があるトクホの制度は1991年9月に施行されました。今からちょうど30年前ですね。では、現在までの許可件数はどれ位だと思いますか? 


答えは、わずか1075件(2021年7月16日現在)です。


制度スタートから30年で1000件超のトクホに対して、わずか6年で4100件を超えるとともに、すでにトクホの4倍超の規模に達しているのが機能性表示食品です。サプリメントや健康食品を販売する企業が今、いかに機能性表示食品に熱いまなざしを向けているかをうかがい知ることができます(ただし、そのうちおよそ1割の届出が現在までに撤回されています)。


機能性表示食品は売れているの?


※図表(=グラフ。機能性表示食品の市場規模推移=民間調査から引用)


 「機能性表示食品の届出が増えているのはわかった。でも、実際のところ売れているの?」。そのような疑問を感じられた方も少なくないと思います。それでは、機能性表示食品の届出動向の次に、市場動向を見てみます。


 まず、これまでに届け出られた機能性表示食品のうち、実際に販売されている商品がどれ位あるかについてです。


 消費者庁が運用する機能性表示食品の「届出データベース」によりますと、現在販売中の機能性表示食品の数は、1993件(2021年7月16日現在)とされています。制度の施行以来、届出全体のうちおよそ半数が「現在販売中」である状態が続いています。


 次に、市場規模を見てみます。上に示したグラフをご覧ください。市場調査会社の矢野経済研究所の調べによりますと、機能性表示食品の市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、2020年度に約2800億円、前年度比伸び率は11・8%のプラスがそれぞれ見込まれるとされています。


2ケタ伸長が続く機能性表示食品市場


 また、同じく市場調査会社である富士経済でも機能性表示食品の市場規模を調べていて、同社の調べによりますと、2020年は見込みで3349億円としています。矢野経済研究所の調査結果とやや開きがありますが、機能性表示食品の市場規模は、少なくとも2020年(度)の段階で、おおよそ3000億円前後が見込まれると考えてよさそうです。


機能性表示食品の市場規模の拡大は今後も続きそうです。上の図を見ると、機能性表示食品の市場規模は、年度を追うごとに伸び率の減少傾向が見てとれますが、それでも、2ケタ増の成長をキープし続けています。その背景には、「届出件数の増加がある」と断言して間違いないでしょう。


機能性表示食品の届出はいま現在も増え続けています。その証拠に、今年度、2021年度の届出件数は7月16日時点で累計161件。となっています。年度別届出総数の過去最高記録を更新した前年度の同時期と比較してもやや多いハイペースで届出が進んでいるところです。もしかしたら、2年連続で過去最高を更新することもあるかもしれません。


まとめ


今年度、現在までに届け出られた機能性表示食品の発売が本格化していくのはしばらく先です。また、今年度以前に届け出られた機能性表示食品の中にも、現時点では未発売のものが沢山あります。そうした機能性表示食品が順次発売されていくのに合わせ、機能性表示食品の市場規模も拡大していくでしょう。

国内サプリメント・健康食品市場を俯瞰すると、あくまでも一面に過ぎませんが、そのような構図を見てとることができます。


 なお、前述の矢野経済研究所による市場調査結果によりますと、「健康食品」の2020年度市場規模は、約8680億円(メーカー出荷金額ベース)とされています。ただ、前年度比伸び率は、わずか0・7%のプラスにとどまります。


健康食品と機能性表示食品。市場性の高さと将来性が期待できるのは一体どちらでしょうか。もうおわかりだと思います。


サプリメントや健康食品のOEM/ODMのプロである私たちアピでは、機能性表示食品の企画・開発から届出までをフルサポートできる体制を構築しています。届出に必要なシステマティックレビュー(SR)もご提供可能です。ぜひお問い合わせください。


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